作業用バン・熱交換装置アッパータンク割れの応急処置の画像

作業用バン・熱交換装置アッパータンク割れの応急処置

アップル社長の工具紹介

関口 智大

筆者 関口 智大

不動産キャリア14年




いつも大変お世話になっております、アップルホームの関口でございます。
工具が大好きな不動産屋社長のブログでございます。
工具や道具の世界には、地域や業種によって異なる場合もございますが、私なりの工具の紹介をさせていただければと存じます。
何卒お付き合いの程よろしくお願い申し上げます。
今回は工具紹介ではなく、普段工具や道具を積んで、走り回る貨物車のキャラバン!
ラジエターの上部タンクからリザーバータンクへと繋がるパイプが破断してしまった場合の簡易的な、応急処置をご紹介いたします。
エンジンオイル交換時に、冷却水の匂いがする事で気づく事ができました。
下写真、赤丸の部分はリザーバータンクへ繋がるパイプが突起しておりました。
ホースを触ると、ボロッ!!と、もげてしまった!!
冷却水は、エンジン内部よりエンジンを冷却することにより、オーバーヒートさせない役割があります。
この部分が開放されると、冷却水が循環する事ができず、このまま走ると必ずオーバーヒートでエンジンが壊れてしまいます。
つまり、身動きが取れなくなってしまいました。

上の写真は、4つに分裂してしまった樹脂製パイプです。
25年くらい前より、車のラジエターは、上部(アッパー)タンクと下部(ロア)タンクが樹脂製になっており、クラック等で冷却水漏れする事がよくあります。
こちらのキャラバンも多く事例があるようです。
しかしながら、今走れないのは凄く困る・・・
ということで、部品が届くまで応急的に(寒い時限定)走れるようにしよう!という事で・・

リザーバータンクに繋がるゴムホースを、M10の半ネジボルトを差し込みワイヤーロック
半ネジと言うところがミソです!!
半ネジでなければ、ネジ溝部分から冷却水が漏れ出ます。
それだけ高圧になると言う事ですね。
そして、ボロボロに破断したパイプ部分をベルトサンダーで、
できるだけ平滑にします。

そしたら、みんな大好きクイックシリーズ!!
一番好きなのは、クイック5ですが、ちょうど品切れで、
仕方なくクイックメンダーを使用します。
主材と硬化剤を混ぜて使いますので、よーく撹拌しなけれ
ばなりません。

しっかり撹拌したら、M4フランジ付ネジをに塗布 フランジ付がミソです!!

相手が柔らかい樹脂なので、そのままタップを切るようにねじ込みます。

このように、フランジ面が、ベルトサンダーで平滑に削った面に密着します。
フランジ面が密着し、エポキシ樹脂で密閉します。




そして、高圧になりますから、念の為ホースバンドで軽く締め付けておきます。

強く締めすぎては、またアッパータンクに新たなクラックができる可能性がございますので、あくまでもメクラ栓が抜けない程度に。
このパイプは、冷却水のキャビテーションによる気泡を逃す役割も果たしますが、メクラ栓で行き止まりになりますので、この部分に当然空気がたまります。
エンジンの高回転やアイドリング等、冷却水の温度が上がらないように、新しいラヂエターが届くまで、おとなしく走る事ができます。
良い子はマネしないでね。


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